INTERVIEW 06社員インタビュー 06
厳しい意見も言うため
「善意のよそ者」を貫く
エグゼクティブコンサルタント
斎藤 賢一
PROFILE
電気電子工学科卒業後、(株)ケンウッドにて、構造化手法、オブジェクト指向技術を適用した組込みソフトウェアの開発に従事したのち、(株)リコーにて上流工程を中心としたソフトウェアの改革活動、プロセス改善活動、品質改善活動に携わる。2009年エクスモーションに入社(創業メンバー)。
要求仕様書や設計図の
作成を通じてヌケモレや
矛盾を排除
自動車や家電などの多くのメーカーでは、機能追加や変更の際にいきなりソースコードを書いてしまうことがあります。そうすると当然ながら漏れがある。要するに手戻りが多いのです。
このように非効率なソフトウェア開発となる主な原因は、要求仕様書や設計図の作成といった上流からの段取り方法を理解していないからです。本来はソースコードを書く前に、このような要求仕様書や設計図の作成を通じてヌケモレや矛盾を排除しなくてはなりません。そこで私たちが第三者の立場で支援するわけです。
「XDDP」の導入を支援する
サービスを確立
現在のソフトウェア開発においては、新規開発はほとんどなく、既存コードに機能追加や変更を行う「派生開発」がメインとなっています。「派生開発」に特化した唯一のプロセスが「XDDP」です。ところが、現状の問題を明らかにせずに「XDDP」に飛びついてしまい、効果が出ないといったケースが多々あります。そこで私は仕様化技術、および設計技術をベースに「XDDP」の導入を支援するサービスを確立しました。
また、各メーカーのエンジニアが「XDDP」を使いこなすためのトレーニング資料も作成し、その講師も担当しています。この資料はエクスモーションの中途入社社員の研修テキストとしても利用できるようにつくりました。中途入社の社員でも理解できるようなら間違いないと考えたからです。このような社員教育に関することも、エグゼクティブコンサルタントである私の業務です。
エクスモーションの立場は
「善意のよそ者」
エクスモーションでは、コンサルタントとエンジニアに対して常に「善意のよそ者」でいようと指導しています。私たちのお客様のほとんどは、今現在抱えている仕事で手がいっぱいで業界の動きに敏感になることが難しい状態です。一方で我々は日ごろから様々な企業へ訪問していますし、外部の情報も積極的に取り入れる努力を続けています。そこで得た「まったく新しいやり方」を「善意のよそ者」という立場からお客様へ伝えることが私たちの使命です。お客様と同じ目線に立つことが重要と思う人もいるかもしれませんが、あくまで第三者(よそ者)の立場を貫かないと厳しい意見を言うことはできないのです。
また、私たちの最終的な目標は、我々がいなくてもベストな開発ができることです。つまり、手離れが早ければ早いほどいい仕事をしたことになる。私はそのために役立つのではと、開発に関する書籍の執筆や講演活動なども行っています。